久しぶりにシリコンバレーを考える!! (2)

前に紹介した『シリコンバレー:なぜ変わり続けるのか(下)』は、少々本格的なシリコンバレー関連書であるため、読み通すにはやや忍耐を必要とする。
それに比べ、今回紹介する本は読みやすいし、その内容からも面白くわくわくしながら読める本である。それは桐山秀樹『目利き』日経BP社、1999.である。

目利き

目利き

この本には、「シリコンバレーのスター経営者が最も信頼する日本人」という副題がついており、この日本人とはCTC・伊藤忠テクノサイエンス株式会社代表取締役である(であった?)佐武廣夫氏のことである。
佐武氏が長年シリコンバレーで取引関係からお付き合いのあったシリコンバレーのスター経営者9人について、桐山氏が(佐武氏の話しを交えながら)語ったもので、興味深いエピソードが満載されている。
そしてもちろん佐武廣夫氏のことも取り上げられている。佐武氏は1931年生まれと推測されるからすでに今年76歳になられておられる計算になる。

スコットG.マクネリ(サン・マイクロシステムズ会長・社長兼CEO)
レイモンドJ.レイン(オラクル社長兼COO)
ジョンT.チェンバーズ(シスコシステムズ社長兼CEO)
トーマスM.シーベル(シーベル・システムズ会長兼CEO)
エドウィンE.カトマル(ピクサー・アニメーション・スタジオ副社長兼CTO)
Dr.ピーホン・チェン(ブロードビジョン社長兼CEO)
キム・ポレーゼ(マリンバ社長兼CEO)
ジョンS.チェン(サイベース会長・社長兼CEO)
Dr.J.C.ドーン(エンタープライズリンク・テクノロジー製品サービス部門上級副社長)

が上記の9人である。