原丈人氏の『21世紀の国富論』を読む(1)
- 作者: 原丈人
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/06/21
- メディア: 単行本
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本書の表紙の帯には、
シリコンバレーで
数々の企業を成功させてきた
実業家が語る日本の未来。日本は、このチャンスを生かせるか?
とあり、その裏側には、次のような文章が掲げられている。
繰り返される企業買収や日常化したリストラ。すでにマネーゲーム化しているアメリカ経済を、このまま後追いしていては、日本も必ず行き詰まる。財務的なテクニックによる見せかけの景気回復に踊らされることなく、真に豊かな社会を作るためには、ほんとうは何が必要なのかを、いま考えなければ日本の未来はないだろう。本書に書かれている提案は、「机上の空論」でも「実現不可能なただの夢」でもない。すべて実現可能なプランである。これらのプランが実現すれば、先進国からも発展途上国からも、必要欠くべからざる名誉ある国になるだろう。私たちに必要なのは、まず一歩を踏み出すことだ。
本書の英語のタイトルは、” A New Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations” でありこれは経済学の父と呼ばれているアダム・スミスの古典的名著『諸国民の富』(あるいは『国富論』)の英語タイトルにNewをつけただけのもので著者の意気込みの現れであると考えられるのであろうか。(もちろん本の厚さは1000ページ近いアダム・スミスに対し原氏のは254ページであるが。)
(つづく)