白洲信哉『小林秀雄 美と出会う旅』を楽しむ!!


小林秀雄 美と出会う旅 (とんぼの本)

小林秀雄 美と出会う旅 (とんぼの本)

数日前から、白洲信哉小林秀雄 美と出会う旅』を楽しみながら読んでいる。小林秀雄の長女・明子(はるこ)の長男、白洲信哉氏(父方の祖父母は白洲次郎・正子)が、小林秀雄の名著と言われる『近代絵画』を中心にして、小林秀雄の美に対する遍歴を、美術品の写真入りで紹介している「とんぼの本」 (新潮社) の一冊である。この本は取っつきやすい形の本であるが、小林秀雄の西欧絵画、日本画、骨董などに関する名文が味わえて楽しい本である。私は骨董には疎いので充分に理解できる訳ではないが、ヨーロッパ美術と日本画についての小林秀雄の文章は実に魅力的で格調の高さが印象的である。彼の絵画を見るときの徹底ぶりには恐れ入るとともに、教えられるところが多い。